東京都内と成田空港を高速でつなぐ成田エクスプレス。都内の主要駅にほぼノンストップで行けることもあり、多くの人が活用しています。
しかしそんな成田エクスプレスですが、頻繁に乗ることは少ないため「あれ料金体系ってどうなってたっけ?」「座席ってどこがいいんだろう?」などなどいくつか疑問点があるかと思います。
そこでこの記事では、成田エクスプレス愛用者の管理人が成田エクスプレスの料金から座席から細かな疑問まで徹底的に解説していきます。
- 成田エクスプレスの基本事項を知りたい。
- おすすめの座席などが知りたい。
- 割引情報などが知りたい。
もくじ
成田エクスプレスの基本を理解

成田エクスプレスは、JR東日本が運行している、東京都内およびその周辺と成田空港を結ぶ特急電車です。朝は5時台から、夜は23時台まで運行しています。
成田エクスプレスは特急電車のため、普通電車と比べて停車駅が少なく、より短時間で首都圏~成田空港間を移動することができます。
特に東京駅や品川駅など主要な駅に乗り換えなしで約1時間で行ける のが何よりの強みです。成田エクスプレスと比較される電車に京成スカイライナーがありますが、スカイライナーは上野駅が発着ですので利便性で大きく上回っています。
成田エクスプレスは停まらない駅もあるので注意

成田エクスプレスには運行ルートが複数あるため、途中の停車駅は列車によって異なります。全ての便が停まるのは東京駅だけですので、乗車する際は事前に時刻表や乗り換え検索アプリで検索した方が無難です。
最新の時刻表はホームページをご確認ください。
成田エクスプレス注意点1 乗車券と特急券が必要

成田エクスプレスは特急電車のため、利用には「乗車券」の他に「特急券」が必要 です。乗車券、特急券はJR東日本駅構内にある指定席券売機や窓口等で購入することができます。(写真は乗車券と特急券を一緒に購入した時のものです)
特急券の料金については公式サイトで確認することが可能です。
乗車券を既にお持ちの場合やSuicaやPasmoなどICカードを利用する場合は、特急券のみを追加で購入することも可能です。
ICカードを利用する場合の改札の通り方
まず、Suicaを乗車券として利用する場合は、先に「特急券」を改札に通してからSuicaをタッチします。そうすることで乗車券分の料金はSuicaのチャージ分から支払うことができるようになります。
成田エクスプレスの注意点2 全席指定席
成田エクスプレスは全席指定席となっており、自由席はありません。
購入した特急券に表示されている番号の座席に座りましょう。座席は特急券購入時に指定することができます。なお、成田エクスプレスの座席配置は、車両中央の通路両側に2席ずつ配置となっています。
成田エクスプレスの注意点3 普通車とグリーン車がある

成田エクスプレスの車両には、普通車とグリーン車の2種類があります。通常の特急券で利用できるのは普通席のみで、グリーン席の利用にはグリーン券を購入する必要があります。
グリーン車は普通車と比べて設備が優れているため料金も割高となります。
例えば東京~成田空港間を乗車する場合、普通席用の指定席特急券が1,700円である一方、グリーン席用の特急・グリーン券は3,240円となっており、1,540円の金額差があります 。
これに乗車券代が必要ですのでグリーン車に乗る場合は3,240円(特急券)+1,320円(乗車券)で合計4,560円も必要となります。

特急券の料金については公式サイトで確認することが可能です。
普通車の座席レビュー

それではまず普通車の設備を見ていきましょう。座席はゆったりとしたメッシュタイプのシートです。日本の標準的な体格の男性であれば窮屈さは感じないでしょう。
足元には十分なスペースがあり、座席の間にある肘掛けは上げることができます。

車内では無料wifiも利用可能!
成田エクスプレスの車内では普通車グリーン車区別なく、JR東日本が提供する訪日外国人向けの無料Wi-Fiサービス「JR-EAST FREE Wi-Fi」を利用することが可能です。
日本に旅行に来た外国人の方からすると、無料Wi-Fiがあれば空港から目的地に到着するまでの間に訪問先の情報を調べたりSNSを利用したりでき、とても便利だと思います。この無料Wi-Fiサービスは訪日外国人向けと案内されていますが、日本人の方でも利用可能 です。
また座席肘掛けの部分にはコンセントも用意されていますので、スマートフォンを充電しながらインターネットを楽しむことができます。
荷物置きスペース

そして、飛行機を利用する際に伴うことの多いスーツケースなどの荷物を置くスペースですが、車両の端にスーツケース用の格納棚が設置されています。
大きなスースケースでも置けるよう、十分な広さが確保されています。また盗難や間違い防止のため、暗証番号付きのセキュリティーロックが用意されており、目が届かなくても安心して荷物を置いておくことができます。
小さなスースケースやバッグなどは、座席上部の荷棚に置くことも可能です。
グリーン車レビュー

グリーン車のシートは、普通車とは異なり本革張りで、座り心地が格段に良くなっています。また足元には足を休めることができる足置き(レッグレスト)が用意され、前列座席との距離も普通席と比べて少し広めに作られています。

車両内は落ち着いた木目調のデザインとなっており、目的地までの快適な移動を約束してくれる車内設備となっています。
ただ、シートの横幅はあまりない ので横幅を重視する方であればグリーン車でも普通車でもあまり差はないかなと思います。
またそもそも成田エクスプレスはそこまで混雑することはないですし、普通席でも十分な広さがあるので普通車が混雑している時以外はグリーン車に乗る必要性は感じません。
成田エクスプレスに乗るならおすすめの席はどこ?

さてここまで成田エクスプレスの普通車とグリーン車について解説してきましたが、そもそも同じランクの車両でも座席の位置によって良し悪しがあるかと思いますのでちょこっと解説したいと思います。
まず車外の景色を見たい方はやはり窓側が良いでしょう。地上区間では街並みや自然の風景を楽しむことができます。(そんなに絶景!というものではないですが、やはり気持ちがいいですね)
4名以上などの団体で利用される方は、通路を挟んで2名ずつ座るのではなく、前後の列で2名ずつ座ると良いでしょう。シートの向きを回転させることができるので、4名で向かい合って座ることができます。
また車両の先頭の座席は若干足元も広く好きな方が多いかもしれませんが、途中駅で大きな荷物を持った人が乗り降りして結構落ち着かないので個人的には真ん中くらいの席がおすすめです。
真ん中の席でもかなりゆったりした作りになっているので何も問題ありません。
成田エクスプレスに少しでも安く乗る方法は?

成田エクスプレスに少しでも安く乗りたい場合は、次の方法のうちで利用できるものがないか検討してみてください。
- N’EX往復きっぷを利用する。
- チケットレス割引を利用する。
- 繁忙期の利用は避け、閑散期に利用する。
安く乗る方法1:N’EX往復きっぷを利用する
N’EX往復きっぷは、JR東日本が販売する「おトクなきっぷ」のひとつです。乗車の1か月前~前日まで、首都圏の主な駅の指定席券売機もしくはJR東日本のびゅうプラザ等で購入することができます。
東京~成田空港間で利用する場合、往復4,940円で利用することができるため、標準料金の片道3,020円(往復6,040円)と比較すると1,100円も安く利用できる ことになります。
ただし、乗車当日は購入ができないので注意が必要です。詳しくは公式サイトに掲載されていますので確認してみてください。
方法2:チケットレス割引を利用する

SuicaもしくはモバイルSuicaを利用できる場合は、JR東日本のインターネットサービス「えきねっと」が提供する「チケットレスサービス」を検討すると良いかと思います。
スマートフォン・携帯電話の「チケットレス申込メニュー」から申し込むことで、お持ちのSuicaもしくはモバイルSuicaで改札を通過し乗車することができます。
この際、「えきねっとチケットレス割引」として標準料金から一律200円の割引 を受けることができます。
方法3:繁忙期の利用は避け、閑散期に利用する

成田エクスプレスの料金は、閑散期に普通席を利用する場合、通常期の料金から200円引きとなります。一方で、繁忙期に利用する場合は、通常期の料金から200円増しとなってしまいます。
閑散期、繁忙期は事前に細かく決められているため、乗車日を決める前にJR東日本の「繁忙期・閑散期カレンダー」で確認し閑散期に利用することで、特急券を安く購入できます。
(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除きます)
繁忙期…3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日。
成田エクスプレスに関するQ and A

最後に成田エクスプレスに関する細かな疑問をお伝えしていきます。
Q1 成田エクスプレスの車内にトイレはある?
あります。1~2号車の間、7~8号車の間と、6号車・12号車のグリーン車にトイレ設備があります。
Q2 車内販売はある?
車内販売はありません。飲み物などは乗車前に購入しておきましょう。
Q3 Suicaは使える?
Suicaは利用できますが、別途特急券を購入する必要があります。
Q4 切符は当日でも購入できる?
購入できます。ただし全席指定のため、混雑時には希望時間帯の列車で座席を確保できない可能性があります。なお、おトクなきっぷの「N’EX往復きっぷ」は乗車1か月前~前日までの購入となるため、当日の購入はできません。
Q5 どれくらい混んでいるの?
筆者が閑散期の平日昼間に複数回乗車したところでは多くの座席が空いていました(車両に依りますが乗車率は25%~50%程度ほどだと思われます。
Q6 グリーン席と普通席はどっちがおすすめ?
「長旅で疲れたから少しでも快適に移動したい」という方には、座り心地の良いグリーン車がおすすめです。一方、「料金は少しでも抑えたい」という方には普通席がおすすめになります。特に「N’EX往復きっぷ」を利用する場合の料金はグリーン席の半額近くで済むためお得といえます。

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