海外旅行に行く時に絶対必要なものはなんでしょうか?
そうです、海外旅行にはパスポートが必ず必要です。パスポートの準備は大丈夫でしょうか?
パスポートは何年も前に取ってて期限も残ってるから大丈夫と思っていませんか?その場合、この記事をしっかり読んで後悔しないようにしてください。
パスポートは有効期限が残っていれば大丈夫と思われがちですが、実際は旅行に行く国によって必要な有効期限の日数が違うため海外旅行に行く場合は、この期限の確認が必須なのです。
また、この残存する有効期限は「出国時」で見る場合と「入国時」で見る場合と「帰国時」で見る場合の3通りの数え方があり、どの時点での有効期限で判断するかは国によって違います。
そのため、自分がこれから行こうと思っている国に必要なパスポートの有効期限がどれくらいなのかということを必ずチェックする必要があります。
この記事では、主要な旅行先の必要残存期限とその他補足情報についてお伝えしたいと思います。
有効期限はどこをみる?
まずパスポートの有効期限がどこに書いてあるのか確認しておきましょう。ここでは、神奈川県のパスポートセンターサイトの画像を流用してご説明します。
はい、見ていただければすぐに分かるかと思いますが⑩の下側の「有効期間満了日」というのがパスポートの有効期限となっています。
見方は左から順に「日付/月/年」となっています。月は英語で書かれており、省略されています。この例では2023年3月20日が期限です。3月は英語で「March」なので省略して「MAR」と書いてあります。
長期滞在の場合はビザも必要
またこれも忘れがちといいますか知らない方もいるのですが、海外に長期滞在する際にはほとんどの場合ビザが必要となります。
ビザとは国家が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書である。引用:wikipedeiaより
何日以上滞在するとビザが必要なのか?ということはよく聞かれるのですが、ビザが必要になる期間は国によって違います。
そのため海外旅行に行く場合はビザが必要なのかどうかも合わせて確認する必要があります。このページでは、ビザについても記載しておきますのでご確認ください。
国別の必要残存期限
それではこれから国別の必要残存期限を見ていきたいと思います。
アジア方面
渡航先 | 必要残存期限 | ビザ不要期間 |
韓国 | 入国時3ヶ月以上 | 90日以内 |
中国 | 入国時6ヶ月以上 | 15日以内 |
台湾 | 申請時6ヶ月以上+滞在日数 | 45日以内 |
香港 | 入国時1ヶ月以上+滞在日数 1ヶ月以上の場合は3ヶ月 | 90日以内 |
シンガポール | 現地出国時6ヶ月以上 | 30日以内 |
マレーシア | 入国時6ヶ月以上 | 90日以内 |
インドネシア | 入国時6ヶ月以上 | 30日以内 |
タイ | 入国時6ヶ月以上 | 30日以内 |
マカオ | 入国時30日以上+滞在日数 | 90日以内 |
インド | ビザ申請時6ヶ月以上 | ビザ必須 入国時に取得可 |
ベトナム | 入国時6ヶ月以上 | 15日以内 |
シンガポールやマレーシアインドネシアは半年以上の残存期間がなければならないため注意が必要です。また、インドやインドネシアはビザが必須になっていますので渡航前に詳細を各国大使館のHPでご確認ください。
アメリカ・オーストラリア方面
渡航先 | 必要残存期限 | ビザ不要期間 |
アメリカ | 6ヶ月+滞在期間 | 90日以内 別途ESTA必須 |
カナダ | 滞在日数プラス1日以上 | 6ヶ月以内 別途ETA必須 |
グアム | 入国から45日以上 | 45日以内 ESTA不要 |
ハワイ | 帰国時まで 90日以上推奨 | 90日以内 別途ESTA必須 |
オーストラリア | 3ヶ月以上 | 3ヶ月以内 別途ETAS必須 |
ニュージーランド | 入国時3ヶ月以上+滞在日数 | 3ヶ月以内 |
タヒチ | 出国時3ヶ月以上 | 30日以内 |
冒頭でもお伝えした通り、アメリカに行く場合はESTAという簡易ビザのようなものが必須となります。またカナダやオーストラリアもESTAと同じような簡易ビザ(査証)が必要となりますので、各自でご確認ください。
ヨーロッパ方面
EUの規定でパスポートに関する取り決めがあります。それがシェンゲン協定で、これはEU加盟各国で形成されている協定です。
EUの規定では、EU加盟国以外のパスポートを持っている人(日本も加盟国外です)は、シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から最低3ヶ月間有効なパスポートの所有が義務付けられています。
シェンゲン協定加盟国
オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロヴァキア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン
そのため、仮に渡航先の国の必要残存期限が30日だったとしてもシェンゲン協定に加盟している国の場合は3ヶ月間の残存期間が必要となりますのでご注意ください。
渡航先 | 必要残存期限 | ビザ不要期間 |
フランス | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月で90日以内 |
イギリス | 帰国時まで 6ヶ月以上推奨 | 6ヶ月未満 |
ドイツ | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月で90日以内 |
イタリア | 出国時90日以上 | 6ヶ月で90日以内 |
オーストリア | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月未満 |
ベルギー | 入国時3ヶ月以上+滞在日数 | 6ヶ月で90日以内 |
スペイン | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月で90日以内 |
スイス | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月で90日以内 |
フィンランド | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月で90日以内 |
ポルトガル | 出国時3ヶ月以上 | 6ヶ月で90日以内 |
ギリシャ | 入国時3ヶ月以上+滞在日数 | 6ヶ月で90日以内 |
デンマーク | 入国時3ヶ月以上+滞在日数 | 6ヶ月で90日以内 |
ノルウェー | 入国時3ヶ月以上+滞在日数 | 6ヶ月で90日以内 |
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まとめ
一部掲載していない国もありますが、以上が主要国に渡航する際に必要なパスポートの残存期間となります。どこに行くにしても半年以上の残存期間があればまず問題ないと言えます。
また、もし残存期間がギリギリしか残っていない場合はパスポートの更新をしておいたほうが賢明です。
もしなんらかのトラブルに巻き込まれて帰国が予定よりも遅くなった場合は、旅行中にパスポートが切れてしまう可能性もあるからです。海外旅行に行く際にはあらゆる準備をしていきましょう。
パスポートの更新については各都道府県のパスポートセンターのページで見ることができます。こちらに各都道府県ページへのリンクがありますのでご確認ください。http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_6.html
海外旅行に不安のある方は「はじめての海外旅行に行く人のための全手順!準備物?両替は?必要な手続きは?」という記事を参考にしてみてください。海外旅行に行くまでの全手順を掲載しています。
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