年々利用者数が増加し、2020年の東京オリンピックに向けてさらなる拡大が期待される羽田空港。何と言っても特徴は東京や横浜などの都心から近いことですよね。
羽田へのアクセスの方法は下記の記事にある通り5つくらいありますが、多くの方が利用するのがモノレールか京急電車。
交通手段という大きい括りで分けると同じところに分類される両者ですが、実は利便性やアクセスに若干の優劣 があります。
そこでこの記事では、羽田空港へのアクセスとしてモノレールと京急電車の料金や乗り換えやすさ本数などを比較しながらどっちが便利でおすすめなのか検証してみましたので参考にしてください。
もくじ
羽田へのアクセスどっちが良いか考えるために着目すべき5つのポイント
京急とモノレールどっちが良いか?を考える際には単純に料金だけを考えてはなりません。下記5つのポイントを踏まえて考慮することによって本当に便利なアクセス手法を導き出すことができます。
①接続路線
②料金
③所要時間と本数
④乗り換えのしやすさ
⑥結局みんなはどっちを使っているのか
以上の5つとなります。特に羽田空港を利用する際は「旅行」や「出張」といった特別なタイミングですよね。ですので、これらの事も踏まえて検討すべきなのです。
①まずはここを理解!京急とモノレールそれぞれ接続路線はどうなっている?
どっちが便利か?を考える際に最も重要なのが、それぞれの電車がどの路線と接続しているか?という事です。まずはここを理解していないとこの後の話が入って来にくいので何となく理解していただければと思います。
京急のターミナルは品川と横浜
京急を考えるときに抑えておくポイントはターミナル駅です。ターミナル駅とは他の路線との接続駅になっている起点のような駅の事です。
京急の場合、ターミナルとなるのは品川駅と横浜駅です。
少し分かりづらいですが、品川駅では「東海道線、京浜東北線、山手線、新幹線、横須賀線、都営浅草線」に接続し、横浜駅では「みなとみらい線、根岸線、京浜東北線、横須賀線、東急東横線、相鉄線」に接続していてあらゆる所からアクセスが可能となっています。
モノレールのターミナルは浜松町駅
一方でモノレールのターミナルとなる浜松町駅への接続は「山手線、京浜東北線、都営大江戸線、メトロ浅草線」の4路線のみとなっています。※次の天王洲アイルでりんかい線にも接続
各路線からの接続では京急に軍配
路線 | 接続路線 |
---|---|
京急 (品川) | 東海道線、京浜東北線、山手線、新幹線、 横須賀線、都営浅草線 |
京急 (横浜) | みなとみらい線、根岸線、京浜東北線、 横須賀線、東急東横線、相鉄線 |
モノレール | 山手線、京浜東北線、 都営大江戸線、メトロ浅草線 |
一覧表にしてみましたが、ご覧の通り各路線からの接続に関しては京急が圧倒的に便利 ということになりました。
とはいえ「浅草線・山手線・京浜東北線」を使う場合は浜松町でも乗り換えられますし、大江戸線に関しては浜松町の方が便利ですので、どちらが便利なのか?という点に関してはご自身の住まわれている地域にもよってきます。
②京急とモノレール羽田空港への料金はどうなっている?
2019年の中頃までは京急とモノレールの間に金銭的な差というのはほとんどありませんでしたが、2019年に京急が料金を格段に安くしたため両社の料金では現在200円も差がつく結果となっています。
下記に両社のターミナル駅である「浜松町駅」「品川駅」から羽田空港までの料金を比較しました。ご覧の通り「料金」という視点では京急に軍配 があがります。
路線 | 料金 |
---|---|
京急 | 300円 (品川から) |
モノレール | 500円 (浜松町から) |
③それぞれの所要時間と1時間あたりの本数は?
さて次に重要なのが所要時間と1時間あたりの本数です。いくら接続が良くても時間がかかってしまったら意味がありませんし、時間は短くても本数が少なければ結局待ち時間は増えてしまいます。
比較結果は以下の通りです。
路線 | 所要時間 | 本数/時 ※平日AM10時で比較 |
---|---|---|
京急 (エアポート快特) | 15分 | 1本 |
京急 (快特) | 17分 | 1本 |
京急 (エアポート急行) | 23分 | 4本 |
モノレール (空港快速) | 19分 | 5本 |
モノレール (区間快速) | 21分 | 5本 |
モノレール (普通) | 24分 | 5本 |
上記の通り所要時間に関しては京急の方が短いですが、肝心の運行本数が少ない です。そのため、いくら早く行ける電車があったとしても、その電車に乗るために待ち時間が発生してしまうという痛い状態になっています。
④乗り換えが楽なのは京急!?モノレール!?
空港を利用する際は一般的にスーツケースや大きめのカバンなどを持っているケースが多いので、乗り換えのしやすさというのは重要なポイントです。
結論から言うとどちらもあまり大差ありません。どちらもJRなどの駅からそのまま京急やモノレールに接続しているため便利さという観点から言うとほぼ同レベルです。(個人的には品川駅は人が多すぎて疲れるのでモノレールの方がおすすめしたい)
品川駅から京急乗り換え
浜松町駅からモノレール乗り換え
⑤みんなはどっちを使っている?
最後の比較ポイントとして他の人がどっちの交通機関を使っているのか?という事を参考にしたいと思います。
2017年度の国土交通省の航空旅客動態調査によれば、羽田空港利用者が使う交通手段(平日)は京急が31.8%。バス(26.6%)、東京モノレール(23.3%)という結果になったそうです。
ただしこの結果は結局のところ、京急線を使った方が格段に便利な神奈川方面の人が多数いるからという予想をする事もできますので、参考くらいで考えて良いかなと思います。
で、結論京急とモノレールどっちがおすすめなの?
ここまでモノレールと京急それぞれの特徴をみてきました。実際問題どちらがおすすめなのでしょうか?ここまでの話をまとめると「接続路線・路線・所要時間は京急」「運行本数・乗り換えはモノレール」という結果になっています。
結論として私がおすすめしたいのはモノレール です。これはなぜかというとそもそもモノレールは羽田空港へのアクセスを目的として作っていているからです。
そのため、駅の利便性にしても京急より細かなところでモノレールの方が便利な作りになっています。(駅が出発ロビーに直結しているなど)
またモノレールであれば1時間あたりの本数も多いため電車を1本逃しても焦らず次の便を待つ事ができます。
加えて、モノレールは空港へ行く人以外はほとんど利用しない路線のため、大きな荷物を持っていても他人の迷惑を気にしなくてもいい ですし、そもそも車両に荷物置き場があったりと細かな所で使い勝手が非常に良いです。
そのため個人的にはモノレールをおすすめしたいですし、いつもモノレールを使っています。とはいえ、モノレールに接続がない路線の方がわざわざモノレールを使うほどではありませんので、そこは臨機応変いご対応ください。
京急線のおとく切符について
京急では羽田空港へのアクセスに際してお得なチケットを販売しています。10種類以上に及ぶ様々なお得切符を販売していますので下記公式サイトの案内をご確認ください。
モノレールのお得切符について
モノレールもお得切符を発券しています。数は京急よりも少ないですが、分かりやすくてお得な切符が豊富ですので確認してみてください。
その他羽田空港に関する記事も多数あります
今回は京急とモノレールどっちなの?という話をお伝えしましたが当サイトでは空港に関する情報、旅行に関する情報など様々な記事を用意しています。
下記に、見て損はないおすすめ記事を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。