海外旅行に行く際は海外旅行保険に入るか、海外旅行保険の付いたクレジットカードを持つことが推奨されています。これは本当にそうで、絶対に保険に入るかクレジットカードを持っていくかはした方がいいです。
しかし、どのくらいの補償を付けておけばいいのか?という点に関しては「本当なの?」と疑いたくなるような情報が多いような気がします。例えば外国で盲腸の手術を受けると数百万円必要!などといった情報です。
そこで今回は海外旅行で必要な医療費について実際のところ数百万円もかかるのか。ということに関してお伝えしつつ、どれくらいの金額の海外旅行保険があれば安心なのか考えてみました。
もくじ
盲腸ってそんなになるの??
海外旅行保険の話で、「海外では多額の医療費がかかる」ことの例として出されるのが決まって「盲腸(虫垂炎)」なのですが、そもそも盲腸ってそんな頻繁になるの?と思う方もいるのではないでしょうか。
そんな現実味のない話を例にされても困る・・・と思ったりしますよね。ということで、実際に盲腸ってどれくらいの確率でなるんだろうということを調べてみました。
結果としては生涯でかかる確率は7%前後だそうです。
骨折の方が確率が断然高い
海外旅行保険会社が出している保険料の例でもう1つ「骨折した場合の保険料」というものもあります。2014年にインターネット調査の「Qzoo」が20代から60代の男女計600人に行った調査によれば、骨折を経験したことがある人は30%にも上ったそうです。
おそらくみなさんもそうだと思いますが、盲腸よりも骨折の方が現実的に起こる可能性が高そうですよね。
でもやっぱり盲腸の場合の金額でみていきます
確率だけで言うと盲腸の金額ではなく骨折の場合の金額を出した方がいいような気もしますが、保険というのは万が一に備えてのものなので、やはり万が一に備えて盲腸の場合でみていきたいとおもいます。
というのも盲腸は万が一なってしまった場合には、24時間以内に処置をしないとかなり大変なことになってしまうからです。(命に関わる危険もあり)
お金がないがために病院に行けず最悪の事態になってしまった。なんてことは絶対に避けなければなりません。
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200万円を超えるか超えないかで確認
海外で医療費がどのくらいかかるかというのを見る際には医療費が200万円を超えるか否か?という視点で確認すれば大丈夫です。
というのも、年会費無料のクレジットカードに付いている海外旅行傷害保険の医療補償額は、補償の手厚いもので200万円かそれ以上だからです。
例えば「はじめての海外旅行でオススメのクレジットカードは?」という記事で紹介している楽天カード は200万円、EPOSカードでは270万円の補償が付いています。
この楽天カードとエポスカードは海外旅行保険以外の面でも大変優れたクレジットカードなのでこれらのカードの補償額を基準に見ていけばよいかとおもいます。
盲腸で入院した時に200万円以上かかってしまう国は?
それでは海外旅行で盲腸になってしまった場合に、治療費が200万円以上かかってしまう国をみていきましょう。もしあなたがこれらの国にいくのであれば、自分の手持ちのクレジットカードの補償額で足りるかどうか再度確認しましょう。
もし額がたりてない場合は、保険会社の提供する海外旅行保険に別途加入し不足分を補うか、もう1枚年会費無料のものでもいいのでクレジットカードを作成することをオススメします。
ただその際、「利用付帯(旅行に行く際の運賃などをクレジットで払う必要がある)のクレジットカードなのか、持っているだけで保険適用されるカードなのかは確認してね♪
ジェイアイ傷害火災保険のデータから引用して200万円かかるか医療費をチェック
盲腸になった場合に治療費が200万円以上かかるか否かは、海外旅行保険の会社である「ジェイアイ傷害火災保険」のサイトからデータをご紹介します。
ちなみにジェイアイ傷害火災保険の言葉を借りると、海外において「医療とはビジネスであり、サービス業である」ということです。
つまり、必要な対価を支払えないのであれば医療サービスを行うことはできないということです。こういったところからも日本の常識とは違うので絶対に保険に入っておくべきかとおもいます。
<盲腸の治療費が200万円を超えそうな国>
国名 | 盲腸の治療費 | 入院代(1日) |
ハワイ | 3,000,000円 | 330,000円 |
アメリカ | 不明 | 204,900円 |
カナダ | 812,500円 | 297,300円 |
イギリス | 945,000円~1,350,000円 | 135,000円~202,500円 |
アメリカ、ハワイ、カナダ、イギリスは物価も高めで、入院代が他の国と比べて高額なので、入院日数によっては200万円を越える可能性がありそうです。
<盲腸の治療費が200万円以内の国>
国名 | 盲腸の治療費 | 入院代(1日) |
フランス | 1,089,200円 | 126,100円 |
イタリア | 不明だがフランスイギリスと同等と考えられる | 69,900円~119,500円 |
オーストリア | 1,273,500円 | 73,100~81,200円 |
スペイン | 1,014,400円 | 33,800円 |
ポルトガル | 568,200円 | 34,100円 |
ギリシャ | 1,136,500円 | 52,300円 |
トルコ | 520,900円 | 8,000円 |
ロシア | 533,900~618,600円 | 71,500円 |
ノルウェー | 477,900円 | 58,200円 |
中国(北京) | 77,800~1,556,000円 | 9,300~107,200円 |
中国(上海) | 112,500円 | 30,000円 |
シンガポール | 1,110,500円~1,676,600円 | 30,000円 |
マレーシア | 100,600円~125,700円 | 6,500円~7,500円 |
タイ | 480,000円 | 33,500円~40,100円 |
インドネシア | 831,600~884,400円 | 65,300円 |
フィリピン | 93,600円~140,400円 | 8,200円 |
カンボジア (プノンペン) | 649,700円 | 10,800円 |
カンボジア (アンコールワット) | 649,700~866,300円 | 16,200円 |
オーストラリア | 800,000円 | 88,000円 |
ニュージーランド | 不明 | 46,300円~62,900円 |
韓国 | 517,600円~611,700円 | 不明 |
台湾 | 不明 ※物価から考えて韓国と同程度 | 5,000円~20,000円 |
グアム | 656,900円 | 51,200円~79,400円 |
メキシコ | 758,000~866,300円 | 21,700~32,500円 |
リオデジャネイロ | 475,200円 | 24,500円 |
あくまでも参考値ですが、上記の国は仮に盲腸になって手術して入院したとしても200万円以上費用が発生する可能性は低いと考えられます。
評判の高いクレジットカード
それでは最後に海外旅行保険に関して評判の高いクレジットカードをいくつかピックアップして紹介しておきたいとおもいます。
年会費無料ならこの2つ
年会費無料なら楽天カード かエポスカードの評判が高いです。というのも、どちらも年会費無料にもかかわらず、楽天は治療費の保険が200万円、エポスカードは270万円付いてくるからです。
これは年会費無料のクレジットカードの中ではトップクラスに条件のいいクレジットカードとなっています。
なお、楽天カードは「利用付帯」といって旅行代金か空港までの移動手段の料金をクレジットカードで払っておかないと保険が付きません。
しかしエポスカードは「自動付帯」といって何もしなくても持っているだけで保険が付いてくるタイプです。のでそういった意味でも非常に優秀です。
とはいえ楽天カードなら何を買っても楽天ポイントが必ず1ポイント付いてくるので何を重視して選ぶかということになるかとおもいます。
海外旅行に不安のある方は「はじめての海外旅行に行く人のための全手順!準備物?両替は?必要な手続きは?」という記事を参考にしてみてください。海外旅行に行くまでの全手順を掲載しています。
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