海外旅行で初めてトランジットをすることになった!
そんな時預け荷物ってどうすればいいの?
日本を出国する時に何かしてかなくてはならないの?
海外旅行での初めてのトランジットは不安がつきませんよね。特に荷物に関しては、万が一到着しなかったら旅行どころではなくなるので、気がきではないと思います。
そこでこの記事では、海外旅行でトランジット(乗り継ぎ)する際の預け荷物の取り扱い についてこまか〜な注意点を実例とともにお伝えしたいと思います。
また預け荷物だけでなく、乗り継ぎ先の国で一時入国する方法やその際の注意点なども合わせて記載していますのでご参考にしてみてください。
もくじ
トランジットの場合、預け荷物は乗り継ぎ先で受け取らなければならないの?受け取らなくていいの?
それでは早速本題に入っていきたいと思います。トランジットで「預け荷物をどうするか」に関しては実は「どんな航路で目的地へ向かうか 」によって預け荷物の取り扱いが変わってきます。
それは大きく分けて以下の3パターンになります。
①1つの航空会社を使って目的地に行く場合
②コードシェア便を使って目的地へ行く場合
③全く別の航空会社を乗り継いで行く場合
この3パターンに分かれます。恐らくほとんどの方が上記の①〜③のどれかに当てはまると思いますので、参考にしてみてください。また、もし仮にまだ航空券手配前の方はそれぞれの場合にどんな事が起こるのか見ておくと良いと思います。
①1つの航空会社を使って目的地に行く場合
日本〜シンガポール▶︎ANA
シンガポール〜スペーン▶︎ANA
上記のように同じ航空会社を利用してトランジットをする場合、日本で荷物を預けたら最終目的地まで荷物を受け取る必要はありません 。
ですので搭乗者である私たちは、乗継地に到着したらそのまま飛行機を降り、入国審査も何もせず空港の制限区域内(免税店などがあるところですね)で、次のフライトまでの時間を過ごす事になります。
これが最もベーシックな乗り継ぎで、最も負担が少なく安心してトランジットすることができます。
出発〜乗り継ぎ〜到着の実際の流れ
簡単に実際の流れについてご説明しておきます。(ですが、非常に簡単なのでそこまで気にする必要はありません)
出発地(日本)での流れ
出発時にチェックインカウンターで搭乗券の発券と荷物の預け入れを行います。搭乗券は乗継便分も受け取りましょう。(言わなくても頂けるはずですが、念の為自分でも確認しましょう)
チェックインカウンターでは荷物の預け入れをしますが、その際念のため「乗り継ぎ地でピックアップ不要ですよね?」という確認をしましょう。
もし声をかけるのが恥ずかしければ、荷物に付けられるタグを確認するのでも大丈夫です。タグには最終目的地の空港コード(HNDなど)が記載されていれば大丈夫です。
乗継地での流れ
乗継地に到着し、飛行機を降りたらは「Transfer」という案内表示を目指すことになります。「Transfer」とは乗り換えの事です。ここが最終地点の人は「Arrival」に向かい入国手続をするため、人の流れに沿って間違えたりしないようにしましょう。
「Transfer」の案内通りに進んでいくと、免税店やフードコートなどがある、出国審査後のエリア(制限区域)にたどり着きますので、乗り継ぎ便の時間まで買い物をしたりカフェで休憩したり楽しみましょう。※この時はもう入国審査は必要ないので比較的ゆったり過ごすことができます。
②コードシェア便の場合
コードシェア便とは、他の航空会社と共同で運行している飛行機のことを言います。最近ではコードシェア便も増えており、先日私が搭乗したシンガポール航空の飛行機もANAとシンガポール航空とのコードシェア便でした。
参考:ANA公式サイト
国内線でもスターフライヤーとANAがコードシェア便を運行したりしているので、結構身近に感じる方も多いのではないかと思います。
コードシェア便が行われる多くは同一アライアンス内においてです。例えばJALはワンワールドグループ、ANAはスターアライアンスグループ、そしてもう一つスカイチームグループという3つのアライアンスが存在しています。
で、そんなコードシェア便に登場する場合ですが、ほとんどの場合トランジットでも荷物をピックアップする必要はなく 、そのまま最終目的地に運んでくれます。
ただし、航空会社やコードシェア便の種類によっては乗継地で一旦荷物をピックアップしなくてはいけないケースも稀にありますので、チェックインし荷物を預ける際に途中で荷物をピックアップする必要があるかを必ず確認するようにしましょう。もちろんスタッフから渡されるバゲージタグでも確認することが可能です。
出発〜乗り継ぎ〜到着の実際の流れ
出発地(日本)での流れ
基本的には同一航空会社の場合と同じです。出発時に最終目的地までの搭乗券を発券してもらい、荷物を預けましょう。この時、必ず経由地での荷物のピックアップが必要か確認 してください。
乗継地での流れ
もし仮に「最終目的地までの航空券を発券済み」で「荷物もピックアップ必要なし」の場合は、同一航空会社を利用する場合と同じく、トランスファーへ進んでください。
もし航空券だけ未発券の場合は、制限区域内のトランスファーカウンターへ行く必要がありますので、その必要性が出てきたらスタッフに確認しましょう。
ただし、荷物のピックアップが必要と言われてしまった方は一旦「Arrival」に向かい、入国審査を受けます。その後、ターンテーブルで荷物を受け取ります。
そして、再度チェックインカウンターに戻り荷物の預け入れをしましょう。乗継だからといって「Transfer」に向かってしまうと荷物を受取るターンテーブルには行けないのでご注意ください。
またこの場合には、一旦経由地の国に入国して、また出国するということになるので、再度出国審査 を受ける必要があります。
③全く違う航空会社の場合
最後は全く違う航空会社を利用する場合です。
近年格安航空会社も増えてきているため、最終目的地までバラバラの航空会社を使うこともあると思います。そのような場合はほぼ例外なく一旦荷物を受け取り、再度乗り継ぎ便の航空会社カウンターで荷物を預け直す必要があります。
念の為チェックインの際にグランドスタッフに確認することをおすすめしますが、恐らくピックアップが必要と言われるはずです。
先ほどもお伝えしましたが、このような場合乗り継ぎに非常に時間を要します ので予約の段階から乗り継ぎ便をどの便にするかは慎重に選ぶ必要があります。
出発〜乗り継ぎ〜到着の実際の流れ
出発地(日本)での流れ
航空会社がバラバラだと乗継地までの航空券しか発券できません。乗継地までのチケットを受け取り、荷物を預けましょう。バゲージタグには乗継地で受け取る記載になっているかを確認します。
乗継地での流れ
乗継地に到着したらまずは「Arrival」に向かい、入国審査を受けます。そして、ターンテーブルで荷物を受け取ります。
受け取ったら次の航空会社のチェックインカウンターに行き、最終目的地までのチケットを発券し、荷物を再度預け入れます。そして、乗継地にて再度出国審査等を受けてようやく飛行機の搭乗を待つことになります。
再度預け直す必要がある場合の2つの注意点
これまで3パターンに分けてご紹介してきました。同一航空会社とコードシェア便の場合、基本的に荷物は最終目的地まで運んでもらえます。
しかし一部のコードシェア便の場合や別々の航空会社を利用する場合には途中で荷物をピックアップし、再度預け直す必要があることもお分りいただけたかと思います。
そして「再度預け直す必要がある場合」には2つ注意点がありますのでご注意ください。
再度預ける際の注意点①時間がかかる
最大の注意点は時間がかかることです。既にご説明してきた通り、再度預け直すためには入国手続と出国手続を再度行うということを意味します。
海外旅行に行かれたことがある方はご存知だと思いますが、入国手続だけを考えても複数のフライトが到着したタイミングや、利用客が多い空港などでは長蛇の列ができることも珍しくありません。
長い場合は入国手続きに1時間弱かかるということもよくあることですよね。そして無事に入国審査を終えたとしても、荷物を受け取るまでにもまた時間がかかります。
さらに今度は、次の乗り換え便のチェックインカウンターに行き搭乗手続き・出国審査をする必要が出てきます。
大規模な国際空港ではチェックインカウンターに行くまでも距離がありますし、再度手荷物検査や預け荷物のX線検査、そして出国審査をする必要があります。
国際線の場合、チェックインの締切は多くの場合で60分前ですが、LCCや海外の航空会社の場合2時間前 などとなっている場合もあります。
つまりここまでの話から言える事は、仮にトランジットで荷物を預け直す必要がある場合は、相当時間に余裕を持っていないと間に合わない可能性が高いということです。
また、乗継地までのフライトが定刻通りであれば問題ないのですが、飛行機のスケジュールは変わりやすく、大幅に遅れる可能性もあります。そのため、それらの事も考慮したうえで乗り換え便を選択する必要があります。
別々の航空会社にする場合、トランジットの時間は5時間はみておきたい
これは完全に個人的な意見ですが、仮に別々の航空会社で乗り継ぎを行う場合はトランジットの時間は5時間は確保しておいた方が良いなと思います。それは以下のようにシミュレーションできるからです。
・入国審査、荷物のピックアップ▶︎1時間〜1時間半
・チェックイン、出国審査▶︎1時間〜1時間半
・予備の時間▶︎1時間
特に飛行機の遅れについては、もはやどうしようもないのでできる限り多くの乗り継ぎ時間を持っていた方が安心ではないかな?と思います。
再度預ける際の注意点②ビザの有無
再度預け荷物を預ける場合にもう1つ注意しなければならないのがトランジットで入国する国のビザです。もし仮にあなたがトランジットで荷物を再度預け直す場合は、その乗り継ぎ国に「入国」することになります。
そのため、もし仮にその国への入国にビザが必要な場合はビザがないと入国できません 。そのため、乗り継ぎがある場合にはこの点も絶対に注意しておかなければならないのです。(預け直さない場合は不要です)
昨日バリ島に行くはずなのに韓国でのトランジットが違う空港なので入国が必要だがビザそれに気づかず申請してないから搭乗拒否され慌てて今日のフライトを予約して今ようやく出国審査完了したところ
航空券だけで合計28万かかったんだけどこれから一緒に食事する予定のある方奢っていただければ文字数 pic.twitter.com/7Y6divWnTx— 右京 (@ukyoryuzaki) 2019年4月26日
日本のパスポートは優秀なのでビザがいらない国が多いですが、一部の国に入国する際にはビザが必要です。代表的な例としてはアメリカです。
アメリカへ行く方は事前に「ESTA」というビザを申請しておく必要があります。※ESTAはじめビザの申請は基本的にすぐに許可が下りるものではないため当日申請はリスクしかありません。事前にやっておきましょう。
カナダはトランジットでも、ビザがいるのか…知らんかった…
しかも、どうやら申請システムがダウンしているようだ。
終わった…。アメリカに戻れない— ベントス・フォン・デトリタス (@kiritannponabe) 2019年7月22日
日本のパスポート保持者には関係ない話だが、オーストラリアを経由して他国に行く場合、いくつかの国のパスポート保持者はトランジットビザがないと乗り継ぎができない。これはたとえ入国しない乗り継ぎでも適用。
先日もオーストラリア経由でアメリカに行こうとしたブラジル人がカウンターで足止め。— 木下伸恵 (@airporthedgehog) 2019年7月18日
実際の例で預け荷物の取り扱いを解説
ここまでトランジットの際の預け荷物の取り扱いについて解説してきました。ご覧いただいた通り、ほとんどの場合で最終目的地まで荷物を受け取る必要がないことがお分かりいただけたかと思います。
ただイマイチ具体的に想像できていない方もいるかもしれません。そこで、ここでは具体例を挙げて、手荷物の手続きがどのようになるのか簡単に解説できればと思います。
ケース①アシアナ航空のみを利用して、ソウルでトランジットでハワイに行く場合
成田〜ソウル(アシアナ航空)▶︎ソウル〜ホノルル(アシアナ航空)
成田空港のチェックインカウンターにて発券手続きをし、成田〜ソウルの航空券とソウル〜ホノルルの航空券の2枚を受け取ります。(同一航空会社の場合、出発地のチェックインで乗り換えた後の航空券も貰えます。無くさないように注意しましょう)
ソウル〜ホノルルの航空券に関してはこの時点では出発ゲートなどの詳細情報は書かれていないことが多いです。そのため搭乗ゲートなどの情報はソウルに着いた後、トランジット待ちの時間に電光掲示板で各自確認する必要があります。
チェックインカウンターで発券が終わったら、そのまま預け入れ荷物を渡してバゲージタグをもらいます。
この際バゲージタグの表示が成田〜ホノルル(最終目的地 )となっていることを確認しましょう。同一の航空会社を利用する場合は乗継地のソウルでは荷物は受け取らず、乗継の際に次のフライトにきちんと載せ替えをしてもらえるからです。
確認できたら後は安心して成田〜ソウル便に乗りましょう。ソウルに着いたら「Transfer」の案内に従い進んで行けばOKです。「Transfer」を進めばだいたい免税店街につながっていますので、そこで時間までゆっくりしていて大丈夫です。
その辺りに次の飛行機の情報が書かれた電光掲示板もありますので、ついでに確認しておきましょう。分からなければインフォメーションカウンターで聞いても大丈夫です。
次の飛行機の時間が来たら、電光掲示板で確認した搭乗ゲートに向かい、そのまま飛行機に乗りましょう。
ケース②ANAとLCCを利用して、メキシコに行く場合
成田〜シカゴ〜メキシコシティ(ANA)。メキシコシティ〜カンクン(ビバ・エアロバスというLCC)
この場合は最初に成田空港にてシカゴ行きと、シカゴからメキシコシティ行きのチケットをANAのチェックインカウンターで受け取ります。バゲージタグには成田⇛メキシコシティになっていることを確認します。
そして預け荷物を成田で預けて、シカゴでは何もせずそのままトランジットし、メキシコシティで預け荷物を受け取ります。
メキシコシティに到着してからはANAの管轄を外れて別航空会社になるため、再度手続きが必要です。
メキシコシティに到着してから一旦「Arrival」に向かって入国手続をし、ターンテーブルで成田から預けた荷物を受け取ります。
そして、再度ビバ・エアロバスのチェックインカウンターにてカンクン行きのチケットの発券と荷物の預け入れを行った後、出国審査を受けて次のフライトを待つことになります。
注意が必要なのが、必ずしも到着して入国手続をしたターミナルと次のフライトのターミナルが同じではないということです。
小規模の空港なら入国と出国の階が違うだけで済むケースがほとんどですが、大きな空港となるとターミナルが異なることも多々あります。
特に格安航空を利用する場合は専用の別ターミナルが設けられていることがあるため、別航空会社のフライトに乗継をする場合は十分時間のゆとりを持つことをおすすめします。
また同一航空会社やコードシェア便出ない場合、乗継前のフライトが遅れたとしても保証がないことも多く、万が一乗り遅れてしまっても自分で再度チケットを手配したりホテルの手配をしたりする必要があります。
同一の航空会社であれば、航空会社側から何らかのサポートを受けられることもあるのでその点も知っておく必要があります。
番外編:単純に一時入国したい場合はどうすればいいの?
最後に、預け荷物のピックアップの有無に関わらず単純に一時入国の方法についてお伝えしたいと思います。
ちなみに一時入国に関しては、手続きに時間がかかる場合も多いので、数時間程度であれば空港内で過ごすのが賢明 です。
とはいえ半日以上や丸一日乗継地での待ち時間がある場合には一旦入国して観光するのも有効な時間の使い方ですので、そういった方は参考にしてみてください。
ドーハに到着!トランジット12時間も暇で、ビザも要らないしドーハ観光 pic.twitter.com/186cVYlrHX
— Bruno (@capeta_port) 2019年7月15日
一時入国の流れと方法
STEP1:空港に着いたら「Arrival」に向かい、入国手続をする。
※この時、預け荷物のピックアップが必要ない方はピックアップせずにそのまま入国。ピックアップカウンター行っても自分の荷物は流れてきません。
STEP2:最終目的地までのフライトの2時間前までに空港に戻り、再度出国手続きをする。
以上の2ステップで至ってシンプル です。
ハブ空港ではトランジットの待ち時間が長くなるケースも多く、航空会社や国が無料の一時入国者用のツアーを開催していたりします。また、空港から市内までの距離がさほどない国も一時入国しやすいです。ご参考までに6カ国の例と注意点をご紹介したいと思います。
トランジットの際に一時入国しやすいおすすめの国6選
それではトランジットの際に一時入国しやすいおすすめの国を簡単にご紹介したいと思います。
シンガポール
シンガポールのチャンギ国際空港に行く際は一時入国がおすすめです。チャンギ国際空港から、シンガポール中心部までは地下鉄などで約45分の距離にあり比較的アクセスしやすいです。
また事前に申し込みが必要ですが、シンガポール航空と政府による無料のトランジットツアー も行われています。詳細はシンガポール公式サイトで確認可能ですので確認してみてください。
とはいえチャンギ国際空港は空港自体も巨大で面白い空港ですので、あまり時間がないのであれば空港内を満喫するのも良いチョイスだと思います。
韓国
韓国の仁川国際空港からソウル市内までは約1時間。半日以上の時間があるのであればトランジットも選択肢の1つです。
ここでも無料のトランジットツアーが開催されており、1時間コースや2時間コースなど滞在時間に合わせてツアーが選べる ようになっています。ツアーの中身はお寺や文化遺産などを回るものが多く、短い時間でもポイントを抑えて観光することができます。
香港
空港から市内まで電車を使えば30分程度で出られるので、美味しいご飯を食べたり市内観光をしたりするにはちょうど良い空港です。※2019年現在はデモの影響もありおすすめしません。
街自体もコンパクトなので、少ない時間でも主要な箇所に行くことができます。公式のトランジットツアーはないので、 VELTRAなどでオプショナルツアーを探すのもアリかと思います。
イスタンブール
トルコ航空が無料の市内ツアーを開催しており、イスタンブール到着便・出発便どちらもターキッシュ エアラインズをご利用で、6時間以上24時間以内に乗り継ぎのお客様は無料でイスタンブール市内ツアーに参加可能 です。
事前の予約も必要なく、到着してからデスクで申し込むだけで参加ができます。通常であれば入場料が必要となるような観光施設も無料で入ることができるのでとてもお得でおすすめです。
アラブ首長国連邦
ドバイも市内まで約30分ほどで出られることもあり多数のトランジットツアーが組まれています。特にオプショナルツアーの「VELTRA」が主催するトランジットツアーは数も豊富で日本語なので一見の価値ありです。
またエミレーツ航空の利用者 で長時間トランジットとなる方にはホテルや食事券の提供などもありますのでぜひチェックされることをおすすめします。▶︎ドバイ・コネクト
アムステルダム
オランダの首都アムステルダムは、公式なツアーこそないものの空港から市内中心部までは電車で20分もかからないため、手軽に観光できる都市です。
いかにもヨーロッパらしい風景が広がっていますし、トラムに乗ったり赤毛のアンの家を訪れたりと時間が許せばちょっとした観光をすることも可能です。美味しく種類豊富なチーズが食べられるのもオランダならでは。
アムステルダムでは、タビナカというオプショナルツアーの会社が完全貸切のオーダーメイドトランジットツアー を提供しています。ぜひ検討してみてください。
一時入国時の注意点
それでは最後に一時入国時の注意点も合わせてお伝えできればと思います。意外とご存じない方も多いので、念のため目を通していただいた方が良いかと思います。
ビザの取得を忘れずに
ビザが必要な国であれば、一時入国であってももちろんビザの取得する必要があります。例えばロシアは入国をしない乗継だけであればビザは不要ですが、一旦入国するとなるとビザが必要になります。
他にもアメリカやカタール、ブラジルやカナダなど ビザが必要な国もいくつかあるので乗継地のビザがどうなっているかきちんと確認しておきましょう。
ハイダル・アリエフ空港で係官にトランジットでバクーに15時間いないといけないから市内観光したいと言ってもビザがないと空港は出れないからダメだと言われた。じゃあビザを取ったら出れるんですか、と聞いたら出れると言うから出国審査前のビザカウンターで20ユーロ払ってビザを取った。
— よんほ (@yonlee) 2017年9月5日
時間は意外とない
時間がたっぷりあると思っていても、実際に行動してみると「意外とない!」と焦る方も多いです。
先ほどご紹介したようなシンガポールや香港であれば空港から市内まで30〜45分程度ですが、市内に出るまでに時間がかかるような都市の場合は移動だけで時間が取られてしまい、あっという間に再出国手続きの時間になってしまうこともあります。
また、ハブ空港であればあるほど利用客も多いので出国手続きに時間がかかることも予想されますので、時間には必ず余裕を持って行動されることを推奨します。
その荷物で大丈夫!?
一時入国の場合は、途中で荷物をピックアップする場合を除き、機内に持ち込んでいる荷物のみで市街へ出ることになります。
そのため、必要なものは予め機内に持ち込む必要があります。逆に、機内にスーツケースを持ち込んでいたり預け荷物のピックアップが必要な場合は一旦飛行機を降りた際に一緒に持ち運ぶ必要が出てきます。
そのため市内に観光に行くのであればコインロッカーなどに預けるか、一緒に持っていくかの二択になります。
あまりに大きな荷物だと邪魔になることもあるので、一時入国して観光を考えている方は機内持ち込みと預け荷物の配分をしっかりと考えることをおすすめします。
免税店での購入品に注意!
一時入国したい場合に最初の空港(成田)で液体物を購入するのはNGです。というのも液体物は免税店での購入品以外は再度手荷物の審査に通すことになるため基準を満たしていない場合は廃棄する必要が出てきます。※預け荷物に入れられるなら大丈夫
そのため、最初の空港で液体物を購入する際は注意が必要 です。また、仮に一時入国しない場合でもチャンギ国際空港など一部の空港では、搭乗ゲートに再度手荷物検査がある場合もあります。このような場合も、出発地の空港で購入した液体物などは廃棄しなければならなくなりますので注意が必要です。
お金の用意も
一時入国する場合はその国の通貨も準備しておく必要があります。買い物や飲食店ではクレジットカードが使えることもあると思いますが、タクシーや電車など交通機関を使う時は現金のみの場合も多々あります。(あとぼったくりに遭う危険もあるのでタクシーなどでクレカを使うのは少々危険です)
最終目的地の観光のことばかりが頭にあるとつい乗継地での観光準備を忘れてしまいがちですが、一旦入国するのであれば交通事情や言語、通貨や天候など基本的なことはガイドブックなどを手に入れてリサーチしておくようにしましょう。
トランジットがある場合の預け荷物についてのまとめ
以上長くなってしまいましたが、海外旅行でトランジットがある場合の預け荷物やトランジット時の過ごし方についてお伝えしました。
海外旅行となると不安も多くあると思いますが、流れを頭に入れてしまえば難しい手続きはさほどありません。
逆にトランジットの時間を有効活用すれば旅が何倍にも面白くなる と思います。乗継便がある方もぜひ次のフライトまでの時間を楽しんでみてください。