海外旅行に向けてWiFiをレンタルしようと思っている方、多いのではないでしょうか。
しかし海外WiFiは多くの会社が提供していて、実は会社によって料金や性能が大きく異なる場合があります。なので海外WiFiを選ぶ際にはしっかりと”どこから借りるか”ということを考えなければなりません。
そこで今回は、海外WiFiをレンタルする際に確認しておきたい損しないためのチェックポイントをお伝えできればと思います。
また、海外WiFiってそもそも何?という方はまずこちら↓の記事を読むことをオススメします。
まずは料金設定を理解しよう
海外WiFiをコスパよく利用するためには、まず「どんな料金体系になっているのか」ということを確認しましょう。そうすることで、費用の全体像が見えるので理解が進みます。
(本体レンタル費+オプション料)×日数+手数料
このようになっています。まずレンタル費というのが単純にWiFiを1日レンタルするのに必要な費用です。
そしてオプション費というのが、例えば紛失補償などのオプションをつけた場合にかかってくる費用です。※オプション費はオプションをつけなければ無料となります。
この「レンタル費」と「オプション費」を借りる日数分かけた金額に手数料を足した金額がWiFiレンタルの費用となります。
※ちなみに手数料は受取手数料とされる場合が多いですが、グローバルWiFiとイモトのWiFiでは無料です。また、宅配受取の場合は、送料に組み込まれている場合が多いです。
海外WiFiレンタルの際の「日数」というのは現地での滞在日数や実際に起動した時間ではなく「日本を出発する日から日本に帰って来る日」までの計算となります。また、レンタル費はこの後ご説明する性能や、渡航先・レンタル会社によって料金が変わります。
例えば、レンタル費が500円のWiFiに補償オプション200円分を付けて5日間借りると700円(500円+200円)×5日となり3,500円必要ということになります。
海外WiFiレンタルが高いなと思われた方もいるかもしれませんが、海外WiFiを使うのは海外でネットに接続する方法として最も安い方法の1つです。
こちら↓の記事に「海外でネットにつなぐ別の方法」を記載していますので、海外WiFi高いなと思われた方は見てみるといいかと思います。
※最も安い方法はSIMフリースマホに現地で購入したプリペイドSIMを入れる方法ですが、そもそもSIMフリースマホを持っている方は少ないので、「そんなの持ってないな」と思われる方はレンタルWiFiが最もお得で便利です。
海外WiFiレンタル選ぶ際の5つのポイント
WiFiレンタルにかかる費用は何となく理解できたでしょうか?先ほどご説明した料金体系が海外WiFiレンタルの基本です。
次に理解すべきなのが、WiFiレンタルをする際に何をポイントにWiFiを選ぶのか?という事です。今からご説明する5つの説明は料金にも関わってくるポイントですので、確認しておきましょう。
- 速度をどうするか
- 容量をどれくらいにするか
- 補償オプションを付けるか
- アクセサリーオプションを付けるか
- 受取&返却方法
それでは順番にご説明していきます。
①WiFiの速度をどうするか
まず1つ目の考えるポイントはWiFiの速度をどうするかということです。
海外WiFiにおいて、WiFiの速度は「速い」のと「普通」のものの2種類があります。
「速い」WiFiというのはいわゆる「4G(LTE)」というもので、普通の回線は「3G」というものです。おそらくスマホを使われている方は現在ほとんどの方が4G回線を日本では利用しているはずです。
そしてこの速度をどちらにするかによって1日あたりのレンタル料が変わってきます。
例えば海外WiFiレンタル最大手のイモトのWiFi の場合、3Gと4Gでは以下のように料金が異なります。
渡航先 | 3G/日 | 4G/日 |
台湾 | 680円 | 1,280円 |
見ていただいた通り、3Gと4Gでは料金が倍くらい違う場合があります。※渡航先により異なります。
そのため、この速度を「どうするか」というのがWiFiを選ぶ上での1つのポイントです。しかし2019年現在、多くの会社が3G回線の提供を止め始めているため、4G回線しか選択できないという場合もあります。
グローバルWiFi は未だに半分くらいの国で3G回線を選択できるのでコストを抑えたい方はグローバルWiFiがいいと思います。
こんなに違う3Gと4G
ちなみにですが、3G回線と4G回線では通信速度が10倍以上違います。
下りというのはダウンロードのスピードと考えて貰えば大丈夫です。
ご覧頂いた通り、4Gと3Gではダウンロードスピードにこれだけの差がありますのでもちろん4Gの方が快適にインターネットを使うことができます。
しかし、値段は先ほど見ていただいたように3Gに比べ高めの設定となっていますので、予算とご自身のインターネットの利用状況に応じて決められると良いかと思います。
3G速度でも普通に使える
いまここで4Gと3Gの違いについて説明してきました。ぶっちゃけ「どっちがいいんだろう?」と悩んでいる人も多いのでは無いでしょうか?
3G回線と聞くと極端に「遅いのではないか」と危惧される方がいらっしゃいますが、実際のところそんなことはありません。
事実私もいままで海外旅行に行った際は3Gの方しか使っていませんでしたが、動画を見るなど大量の通信をしない限りは3G回線でも正直支障はありません。
4G速度がいいのはこんな人
4Gの回線が必要なのは以下に当てはまる場合だと考えます。
- 動画(youtubeやhuluなど)を見たい人
- ビジネスで利用する人
- 3人以上で利用する人
3人以上で利用する場合に4Gにした方がいいのは、次に説明する容量にも関わってくるのですが、ただでさえ速度が速くないのに何人も同時に使うと速度が分散されるので、さらに遅くなるからです。
いままでの経験上、2人の場合はそんな影響を受けなかったので3人以上の場合は4Gにしておいた方が快適かなと思っています。
ビジネスで使う方は言わずもがな、資料をダウンロードしたり添付メールを送ったり、速度が遅いと困る場合が多いので4Gがおすすめです。
②WiFiの容量をどれくらいにするか
速度の次に考えないといけないのは、WiFiの容量をどれくらいにするかということです。
これはWiFiだけではなく、パケホーダイなどでも一緒なのですが通信料には上限があります。そしてこの通信料の上限によって料金が変わってくる場合があります。
通常300MBや500MBが基準となっている
では、その通信量の上限が通常どうなっているかと言うと通常は300MBが標準となっています。そして300MBよりも多い容量のものを選ぶと料金が上がるという設定になっている場合が多いです。
業界大手の1つであるグローバルWiFiの場合、以下のようになっています。
渡航先 | 3G/300MB | 3G/500MB |
台湾 | 670円 | 970円 |
グローバルWiFiのように一番小さな容量設定が300MBのWiFi会社も多いですが、イモトのWiFiという会社では一番小さいプランが500MBとなっています。この場合、もちろん価格も高めになっているので注意が必要です。
1人が1日に使う量が300MB前後
これは動画などをたくさん見なければの話ですが、1人の人が1日に使用する通信量が300MB前後くらいと考えると目安になるかと思います。
私は通信量を毎日チェックしているのですが、何も考えずに使っているとだいたいこれくらいの通信量を消費しています。youtubeなどは見ずにこれなので、動画をたくさん見たりする人の場合は、300MBでは足りないかもしれません。
また、何人かでWiFiを使用する場合は250MBではまず足りなくなるということを認識しておくとよいかと思います。
この通信容量をどれくらいにすべきか?については下記の記事で詳しく実体験を元にお伝えしています ので参考にしてみてください。
③WiFiの補償オプションを付けるか
続いて考えるべきなのが、補償オプションを付けるか付けないかという問題です。
海外WiFiレンタルの補償オプションというのは、例えば海外でWiFiを紛失したり盗まれてしまった際に通常であれば弁償しなければならないところを、補償してくれるオプションです。
補償オプションは価格に応じていくつかプランがある
このように、海外WiFiレンタルでは各社が各社ごとにオプションプランを設けていますので「どんな補償プランがあるのか」ということと「料金はいくらか」という2点はチェックするポイントです。
オプションを付けるか付けないかは正直判断が難しいところですが、心配性の私は毎回「あんしんパック」のような紛失・盗難補償は付けています。
なぜなら、もし自分の過失ではなくても無くしてしまったら数万円弁償しなければならないからです。海外ではどんなトラブルがあるか分からないので、付けるようにしています。(実際に無くしたことはありませんが)
グローバルWiFiではこんな補償オプション
グローバルWiFiでは「安心補償パック」という名称となっています。「ライト」「プレミア」「フリー」という3つの選択肢があります。
フリーを選ぶと「加入しない」も選ぶことができます。
イモトのWiFiではこんな補償オプション
イモトのWiFiの補償オプションは「あんしんパック」という名称です。WiFiの申込の際に選択する画面が出てきますので、お好みで選ぶ事が可能です。
個人的には「あんしんパックフル」で良いかなと思いますが、「加入しない」を選択することも可能です。
④アクセサリーオプションを付けるか
各WiFiレンタル会社では、WiFi本体以外にも「モバイルバッテリー」や「翻訳機」「変換プラグ」「ipad」など様々なアクセサリーをオプションとして利用することができます。
それぞれの単価もしれなりに安いので、自分が欲しいものがあった場合、買うのが安いのかレンタルするのが安いのか考える必要があります。
海外旅行ではモバイルバッテリーは必須アイテムですのでレンタルしても良いかもしれません。しかし、かなり安価に売っていますので購入する方が何かとお得かと思います。
変換プラグがあれば便利
海外WiFiレンタルのオプションプランの中には、電源の変換プラグのメニューがある場合があります。
だいたい50円くらいで借りれるのですが、もし変換プラグを持っていない場合は借りる方が安いので変換プラグのオプションがある会社でレンタルするのも賢い方法です。
ただしWiFi本体を借りる時点で1つは自動的に付いてきますので余分に必要な場合のみ検討してください。
海外で日本の電化製品を使う場合、電源ソケット(穴)の形状が違うので、日本のコンセントを海外でも使えるように変換させる必要があります。それが変換プラグといいます。
⑤受取&返却方法
最後にに見るべきポイントは受取と返却の方法です。これに関しては料金にも関わってくるので注意が必要です。そして各社で料金の差が最も激しいのがこの受取&返却に関わる費用です。
受取&返却方法は大きく3つ
受取と返却の方法は大きく分けて以下の3つになります。
- 空港カウンターで受取&返却
- 宅配便で受取&返却
- 現地で受取&返却
空港カウンターで受取&返却
まず一番オーソドックスかつ一番楽な方法がこの空港カウンターでの受取と返却です。
これは、書いて字の通りで海外WiFiを日本の出発空港で受け取って帰国した空港で返却します。
残念ながらこの場合、受取手数料として500円料金が発生する会社もあります。※グローバルWiFi、イモトのWiFi なら無料になります。
空港で受取ができるのは、グローバルWiFi・イモトのWiFi・ワイホー・JAL ABCの4社となっています。そのため、これら以外のWiFi会社を使用する場合は、宅配の方法をとる必要があります。
2 空港カウンターがない空港がある
空港で受取&返却できるのは空港カウンターがある場合に限られるのですが、地方空港など海外就航路線が少ない一部の空港ではWiFiカウンターが設置されていない場合が多くあります。
もし空港カウンターがない場合は、宅配受取&返却が必要となります。
宅配便で受取&返却
もう1つのメジャーな方法が宅配での受取と返却です。海外WiFiをレンタルしている会社には、空港にカウンターのない会社もありますので、そういった会社でレンタルする場合は宅配となります。
そのまさかなのですが、宅配で受取&返却の場合ほとんどの会社で送料は利用者が支払うことになっています。だいたいですが、往復で1000円前後はかかると思っておいたほうが良いでしょう。
宅配は面倒なのでなるべく空港受取&返却がオススメ
もうお分かりかと思いますが、宅配で受け取るのは自分で返却手続きなどをしなければならず、面倒です。
さらに送料もかかってくるので、空港カウンターで受取&返却するよりもコストもかかってきます。
そのため、可能であれば空港カウンターで受取&返却するのがオススメです。WiFiのレンタル会社を選ぶ際は「受取&返却方法」にも注意してみてみるといいかと思います。
海外WiFiレンタルまとめ
今回は、海外WiFiレンタルの賢い選び方ということでWiFiレンタルの際に着目すべきポイントをご説明させていただきました。
少し長くなりましたが、当サイトや別のサイトでWiFiのオススメを探す際にもこの基本となるポイントを理解しているかしていないかで納得度も変わってくるかと思いますので、参考にしていただければと思います。
ですが、「どこの海外WiFiがお得なのか」については「国ごとに違う」ので最終的には今回ご説明したポイントを参考にしながら国ごとに考えていく必要があります。
当サイトではまだまだ準備中ではありますが、国ごとのオススメWiFiをご紹介していますので、もう渡航先が決まっているという方はそちらもチェックしてみてください。
こちら↑のページに国別のオススメのリンクがあります。※一部準備中です。
またこちらの記事もおすすめです!